ニッチな田舎の呉服店

40歳店主の小さい呉服店が本気で始めた悉皆。苦しかった時を忘れない為のブログです。

障害福祉サービスと小さな呉服店

こんにちは。ふじぜんの吉原です。

遅いような気もしますが、やっと進む方向が決まった。

5年ほど前から障害福祉の方と出会い、時間がある時はできるだけ携わるようにして、本業(着物)の仕事が終わると世話人としてグループホームの当直。

正直、障害者という言葉には違和感があるのは私だけでしょうか?

何か良い表現の仕方があれば教えてください。

 

障害者福祉サービスには就労支援A型、就労支援B型、グループホーム生活介護など様々な支援がありますが、着物を守る為に障害者の方に助けていただければと思っています。

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送迎の運転手

着物が売れる気もせず、悩んでいる時に生活介護の代表者から声がかかり、人がいないので送迎だけでも助けて欲しいとのこと。

朝8時半から作業所への送迎と14時から特別支援学校の送迎をお手伝いすることになり、考え方が根本から変わってしまいました。

 

グループホーム世話人

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特にすることはないのですが、18時から翌朝の7時までグループホームでの当直。

この業界の勉強と利用者とのコミュニケーション。

たまにはイレギュラーもあり、接し方が分からない時もありますが、福祉の世界にはこれからも携わっていきたいと思っています。

 

皆んなが助けてくれる

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着物の虫干しは気になっているけど、覚悟を決めないと始めれないと思います。

タンスから出し着物をハンガーにかけ、ブラッシングをしなければなりません。干してしまうと畳ことが大変!

その虫干しを障害を持つ人たちが代わりの行います。

納期がある場合はお断りしておりますが、丁寧に干してブラッシングして新しい文庫紙に入れスタッフがお届けさせていただいております。

着物一枚(たとう紙込み)で300円と格安ですが、仕事をいただけると助かります。

気になっっている着物がありましたら、活動の一貫に協力していただければと思います。

 

着物のトラブルの一位は?

着物のトラブルはカビが最も多く、虫干しをできなくなったことが原因です。

たとう紙の交換をしていないと、湿気がたまり茶色く変色したシミが浮き出てきたり、地色が褪せてきたりするので注意が必要です。

とにかく引く出しを開けて空気の入れ替えが必要です。

 

着物保管庫の誕生

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今年、着物の乾燥室が誕生しました。着物のシミ抜きをお預かりしても、梅雨時期や夏にお届けする事は避けるために、一時的ですが、涼しくなるまでお預かりする保管庫です。湿度は45%〜55%でしっかり保管。長期になる場合は料金が発生しますが、年2回の虫干しも含まれています。

結婚式場への直送などお客様にとって便利な事は何でも行うつもりです。

 

着物の注文が増えてきました。

10年以上、展示会や訪問販売は止めてきましたが、着物のメンテナンスと中心にやっていると、徐々にですが注文が増えてきました。ありがたい事です。

昔は必死になって営業してきましたが、売上を作るためなのでお客様も分かっていたのかもしれません。

障害福祉との連携をお考えの呉服店がありましたら、経験だけはお伝えできます。

どの地域にも福祉サービスはありますので、同じ事はできるのではないでしょうか?

今後も福祉との関わりは続けていきたいと思っています。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

吉原ひとし